文字列を数値型に変換する方法は、SQLサーバーで非常に一般的な操作です。
文字列を数値に変換することは、データの型変換や数値演算を行う際に重要です。
以下では、SQLサーバーで文字列から数値への変換方法について解説します。
文字列からCAST関数で数値変換する
CAST関数は、データ型を変換するために使用されます。
文字列を数値型に変換する場合、CAST関数を使用することができます。
SELECT CAST('123' AS INT) AS ConvertedValue;
この例では、文字列 ‘123’ をINT型に変換しています。
CAST関数の第1引数に変換したい値を指定し、第2引数に変換後のデータ型を指定します。
文字列から数値へCONVERT関数で変換する
CONVERT関数も、データ型の変換に使用されます。
CAST関数と同様に、文字列を数値型に変換する場合に使用することができます。
SELECT CONVERT(INT, '456') AS ConvertedValue;
この例では、CONVERT関数を使用して文字列 ‘456’ をINT型に変換しています。
CONVERT関数は、CAST関数と同じように動作しますが、書式が異なる点に注意してください。
TRY_CONVERT関数で変換する
TRY_CONVERT関数は、変換に失敗した場合にNULLを返す安全な変換方法です。
文字列を数値型に変換する場合、TRY_CONVERT関数を使用することができます。
SELECT TRY_CONVERT(INT, '789') AS ConvertedValue;
この例では、TRY_CONVERT関数を使用して文字列 ‘789’ をINT型に変換しています。
TRY_CONVERT関数は、変換に失敗した場合にNULLを返すため、安全に変換を試みることができます。
整数や少数の数字の型について
SQLサーバーでは、様々な数値データ型が提供されており、それぞれ異なる範囲や精度の数値を格納することができます。
整数型
- bigint: -2^63 (-9223372036854775808) から 2^63 -1 (9223372036854775807) までの整数データ型
- int: -2^31 (-2,147,483,648) から 2^31 – 1 (2,147,483,647) までの整数を格納するデータ型
- smallint: -2^15 (-32,768) から 2^15 – 1 (32,767) までの整数データを格納するデータ型
- tinyint: 0 から 255 までの整数データを格納するデータ型
浮動小数点型
- float: -1.79E + 308 から 1.79E + 308 までの浮動小数点数のデータを格納するデータ型
その他の数値型
- bit: 1 または 0 の整数データを格納するデータ型
- decimal型 (numeric型): 固定長の有効桁数と小数点以下の桁数を指定して数値データを格納するデータ型。範囲は-10^38 +1 から 10^38 -1 まで。
他にも型はありますがこれらの数値データ型を使用することで、より幅広い範囲や精度の数値を格納し適切に扱うことができます。
データの性質や要件に応じて適切な数値型を選択することが重要です。
まとめ
SQLサーバーで文字列から数値への変換方法について、CAST関数、CONVERT関数、数値関数を使用する方法を解説しました。
これらの方法を使って、データ型の変換を安全かつ効果的に行うことができます。
データの取り扱いにおいて、適切なデータ型を使用することは非常に重要です。