長いお別れの原作ネタバレやあらすじは?最後の結末はどうなるの?
中島涼子さんが手がけた小説【長いお別れ】が、5月31日に映画化されますよね!
この作品は著者である中島涼子さんが、実際に経験した実話が本のなっている作品で、数々の賞を受賞された作品です。
今回は長いお別れのあらすじやネタバレについて紹介していきたいと思います!
※途中からネタバレがあるので注意してくださいね^^
長いお別れの原作の基本情報
小説は、『中島涼子(なかじま きょうこ)』さんにより手がけられた作品です。
2015年に単行本として発売され、自身が経験した認知症の大変さを物語る内容で、
ただ認知症に大変さを語るだけの作品ではなく、家族のせつなさや暖かさがある小説と話題になりました。
ちなみに同じタイトルで『チャンドラーさん』が手がけた小説とはまったく違った物語です。
では、長いお別れのあらすじについて見ていきましょう!
長いお別れのあらすじ
認知症になった『東昇平』は、元々図書館や中学校の校長を務める東家の大黒柱でした。
そんな元気に暮らしていた東昇平ですが、10年前に『認知症』と診断されています。
認知症とは、「少しずつ記憶をなくして、ゆっくりゆっくり遠ざかっていく」
といわれる病気で聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
昇平は『認知症』と診断されますが数年たっても認知症の症状があまりなかったのです
しかし、ある時をきっかけにどんどん昇平に異変が起きています。
帰り道を忘れてしまったり、妻の名前を忘れてしまったりなど、急に症状が悪化して家族の物語が始まっていきます。
認知症と聞いてしまうと重く感じてしまうテーマですが、クスって笑ってしまうコメディ要素もある作品で、
著者『中島涼子』さんの独特のユーモアが活かされる作品なのもこの小説の”魅力”です!
※この先はネタバレ要素を含みますので注意してください!
長いお別れのネタバレや最後の結末について
昇平の認知症の悪化とGPS
はじめの5年間は、認知症の症状がなかった父『昇平』ですが、今では徘徊するように症状が悪化してしまいます。
昇平の妻である『曜子(しょうこ)』は1人で介護を引き受けていましたが、
症状が悪化してからは2人の娘『茉莉(まり)』と『菜奈(なな)』を呼ぶことに…
娘たち2人が目にしたのは父『昇平』の変わり果てた姿でした。
そんな父に娘たちは、危機感を感じ”GPS”付きの携帯電話をプレゼントをします。
ある時、昇平が家に帰ってこなくなり、妻や娘はGPSを使って行方をおいますが、
電車が地下を移動してしまったりしたため、GPSがなかなか上手く作動しません。
ようやく止まったと思えばとある遊園地。
昇平は遊園地である姉妹に、
「保護者がいないので一緒にメリーゴーランドに乗って欲しい」
と頼まれるのです。
昇平は大の子供好きでもあるので、昔を思い出してしまったのでしょう、子供達と3人でメリーゴーランドを楽しみます。
家族が心配するなか、ポケットで振動する携帯電話など気が付きもしません。
カルフォルニアに家族旅行
昇平は娘の『茉莉』の配慮で家族旅行でカルフォルニアに行くことになります。
しかし、当日になって昇平がどこへ連れて行くんだと大騒ぎ、無理くり昇平を連れていきますが現地に着いてもダダをこねるばかり…
そんな昇平ですが、茉莉が開いた自宅のパーティーでは、
夫婦喧嘩の種火を奇跡的に回避するなどファインプレーを見せる面白い場面ありました。
帰国する際も、自分がカルフォルニアにいることすらも忘れてしまいますが仲が深まるシーンでした。
デイサービスに通うことに
昇平はデイサービスだけには行きたくないと、断固拒否していましたが、『脳トレ』や『通う』ことが、
『学校』のような環境に惹かれて、嫌がっていたデイサービスに通う決断をします。
認知症でありながらも読み書きは忘れておらず、茉莉の長男『潤』も尊敬するほど。
ある日、昇平の生まれた実家に遊びに行くことになりますが、
「最近は色んな事が遠く感じる」
と話します。
認知症になり、身近な人が遠い存在になっていることが、昇平にとっても辛いことだと分かっているからでしょう。
自分でも理解しているからこそ一番辛く、せつないシーンでした。
娘たちの悩み
海外で生活している娘の茉莉は認知症になった昇平のことを考え、日本に戻るべきなのか真剣に悩みこんでいました。
そんな時に東日本大震災が起こってしまいます。
半年ぶり病院で検診を控えていた昇平ですが、病院で検診を受けるも大震災の影響で新薬を受け取ることが出来なくなってしまい、
体調もすぐれない日々が続いてました….
これはヤバイかも….
と思いましたが茉莉リサーチのおかげで、アメリカでは『ドメンタ』という名前で新薬が販売されていることがわかります。
昇平は無事に薬をのむことができました。
一方で芙美は交際を決定していた男性と上手く言っていない状況でした。
そんな時、芙美にある曜子から電話が来ます。
曜子「昇平と話して欲しい。」
会話になると思っていませんでしたが、自身の悩みを昇平に愚痴ります。
昇平は意味がわからないものの、
自身の話に真剣に話を聞いてくれる昇平の優しさに、芙美の心の傷を少しだけ癒やしてくれる電話でした。
家族はこの一見で更に家族の絆が深まります。
昇平の最後の結末
昇平はプレゼントでもらった入れ歯を無くしてしまうなど、数々のハプニングが起きます。
また、ずっとそばに居てくれた妻の曜子が網膜剥離で救急搬送されるなど家族が大混乱に….
曜子の入院後、介護の大変さを感じた娘達は、昇平をショートステイに預けるかなど家族会議が行われますが、
もちろん妻である曜子はそれには大反対でした。
愛する人をそばにずっと居たからこそ嫌だったのではないかと思います。
そんな中、昇平の症状は悪化してしまいます。
昇平は発熱を繰り返すようになり、肺気腫が相当進行してしまっていると診断。
【人工呼吸器】をつけるか付けないかの選択を迫られたのです。
東家の家族は考え、昇平は人工呼吸器をつけることは望んでいないと、決断を下しました。
場面はアメリカに切り替わり、不登校だった崇が校長に呼び出され
「なにか話してくれないか?」
と言われ、昇平が亡くなったことを話します。
アメリカでは認知症=『ロンググッドバイ』と言われており、タイトルである『長いお別れ』につながります。
また、昇平が『遠くに感じる』という言葉とも重なり、彼らの言葉を通じて昇平の死を伝える曖昧な形で書かれていました。
【長いお別れ】という作品は経験した人と経験していない人ではまるっきり感じ方が違う作品
認知症という病気がどれだけ家族を変えて大変な病気なのか。
本当の幸せとはどのようなものだったのかを、見る人それぞれが考えさせられる作品です。
出演キャストも豪華で原作を活かされた映画になるのではないでしょうか!
まとめ
◆長いお別れは5月31日に公開される映画で原作本もあります。
◆長いお別れというタイトルは2つありますが中島涼子さんとR・チャンドラーさんではまったく違った作品です^^
◆昇平は最終的に亡くなってしまいますが、小説では読者に気づいてもらう形で描かれていました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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