風立ちぬクレソンのサラダを食べるおじさんカストルプの正体は何者?セリフ「忘れる」の意味についても
今回は映画【風立ちぬ】のクレソンおじさんことカストルプの正体やモデルになった人はだれなのかについての紹介をしていきたいと思います。
また軽井沢のホテルでの『忘れる』の意味についても解説していきたいと思います!
クレソン好きのカストルプの正体はスパイ・ゾルゲだった?
実はクレソンおじさんこと『カストルプ』の正体はスパイ・ゾルゲではないかと言われております。
かなり不思議な人だとは思っていましたが彼がスパイなんて思ってませんでした…笑
映画でもドイツの煙草を吸うシーンもあり、時代背景もちょうど『スパイ事件』があった時期で、描かれているので噂されてます。
個人的にはただのドイツ人クレソンおじさんではなく優秀なスパイ・ゾルゲだと信じたいです…笑
彼は何でも上海から来たスパイなんだそうで、新聞記者という形で日本に来ていたみたいです。
彼はスパイとしても優秀で、日本の機密情報である”公文書”を自由に見ることができる立場になり、ソ連とドイツの戦争においては、彼がいなければソ連は勝つことができないほど活躍し、めっちゃ凄いスパイ。
おそらく知らなかったら変人扱いしたまま終わってしまうところでした…笑
のちに、ゾルゲは『スパイ事件』により死刑判決がくだりましたが、優秀な功績を残し国に貢献したスパイには間違いなさそうです。
野菜サラダばかり食べる理由はなに?
カストルプはとってもベジタリアンだったんです。
って…笑
監督はそんなつまらない演出をする方ではありません。
カストルプが野菜をほおばるようにに食べる理由は、ナチスの圧政を意味しているそうでアドルフ・ヒトラーが関わっているそうです。
圧政:権力などで人民を押さえつける政治
の意味があるので、 カストルプがクレソンをほおばることによって日本は我々の国より下の存在だと言うことを見せつけているのではないかと言われています。
それが逆に違った場合は、クセソン大好きおじさんだってことになってしまいます!笑
映画だと『草』を食べてるようにしか見えないですよね…
カストルプは実在した人物なの?
カストルプのキャラクターはゾルゲ本人がモデルになったわけではなく宮崎監督の友人がモデルになったそうです。
なんでここに来て友人がモデルなのか気になる方も多いですよね…
カストルプのモデルになったのは『スティーブ・アルパート』という方で元々はスタジオジブリで働いていた方なんだそうです。
宮崎監督自身が海外に行く際に、付き添ううちに仲がよくなったそうですが、スティーブは家庭の事情でアメリカに帰ることになってしまいます。
そんな友人にプレゼントとして似顔絵を渡そうと思ってはいたそうなんですが…笑
帰国の日に間に合うことができず、今回映画に登場させ最高のプレゼントにしようと思ったそうです。
こんなプレゼントされたら嬉しいにきまってますよね!
映画でも実際にスティーブさんが声優をつとめ、現在では実業家として活躍されているそうです!
「魔の山。忘れる」のセリフの意味とは?
カストルプと言ったら軽井沢で話していた『忘れる』の会話が印象的ですよね。
この言葉にはどんな意味が隠されているのでしょうか…
会話では、
チャイナと戦争してる、忘れる
満州国作った、忘れる
国際連盟抜けた、忘れる
世界を敵にする、忘れる
日本破裂する
ドイツも破裂する
最後には、
ここは、魔の山。嫌なこと、みんな忘れる。
チャイナとの戦争、忘れる。
国際連盟抜けたこと、忘れる。
と語りかけますよね。
カストルプが伝えたかったのは、
◆なぜ日本がアメリカに負けることがわかっているのに戦うの?
◆勝てないことなんて知識がある人だったらわかることで、なんで現実から耳や目をそらしてしまうんだ。
◆すべて忘れるとでも言うのか。
という意味が込められているのではないかと思います。
要するになんだよ….笑
今の時代から目をそむけるな
カストルプ自身優秀なスパイであり日本の事情も知っていたはずです。
なんでこんな難しい言葉をチョイスしたのかは宮崎監督の魅力でもありますが、もしかしたらドイツの小説家『トーマス・マン』の”魔の山”から参考にしたのではないかと言われております。
主人公の名前も『カストルプ』なので確実なのではないでしょうか。
風立ちぬまとめ
◆だだの野菜好きクレソンおじさんではなくスパイのゾルゲだった。
◆カストルプは実在する『スティーブ・アルパート』さんのプレゼントキャラクターとして描かれたものだった。
◆『忘れる』には、今の時代から目をそむけるなという意味が込められている。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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